阪南介護者(家族)の会 会長:田中千余子さん
地域のキーマンインタビュー第2話は大阪府阪南市で長年にわたり、介護者支援に尽力されている田中千余子さんです。
今回、その活動の原点や想いについてお話を伺いました。
活動のはじまり
昭和63年、パーキンソン病の叔母の入院をきっかけに、田中さんは介護者(家族)の会と出会いました。保健センターのリハビリに付き添う中で、介護者同士の情報交換の大切さを実感しました。
田中さんは「介護する者同士でしかわからないことがあります」と語られました。互いの悩みを打ち明け、情報を共有することの重要性を強く感じたことが活動の原点です。
阪南介護者(家族)の会は、大阪府で4番目に設立された会です。当時、社会福祉協議会からの依頼がきっかけで発足しました。田中さんは平成9年に2代目会長として就任し、現在は活動38年目を迎えています。
現在の多岐にわたる活動
田中さんの活動は多岐にわたります。
- 介護者(家族)の会の活動
- マスターズカフェのサポート
- 介護相談
- 社会福祉協議会副会長(各種会議への参加)
- 介護保険運営協議会
- 介護相談員(介護施設訪問)
- キャラバンメイト(認知症とは?対応の仕方等の講師)
- 社協の福祉農園での作業
現在の課題と工夫
社協さんが事務局になってくれているので、とくに困りごとはありませんが、つどいの勉強を何にしようかと悩むときはあります。
あと現在の課題として、素早い情報伝達の難しさがあります。役員の中にパソコンやメールよりも、グループラインが活用しやすい方が多く、現在はグループラインを主なツールとして情報共有に工夫を重ねています。
活動への想い
田中さんのモットーは「ボランティアは、仲良く、楽しく!」
「介護で困っている方、悩んでおられる方、ストレスをためておられる方が少しでも楽になるようにと願っています」と、温かい言葉で活動への想いを語ってくれました。
長年の経験と人々への深い共感が、田中さんの活動を支えています。介護者支援という縁の下を支える大切な役割を情熱を持って続けておられます。